実家に帰って以来,連日家の片付けやらなにやらかにやら手伝いをやってます.いつも帰省するとこうなるのだが.
で,今日は毎年恒例の餅つきでした.
最近は餅は購入,もしくは自宅で搗いても餅つき機使用が多いようだが,俺の家では今でも昔ながらの杵と臼で餅を搗いている.となれば当然男手が必要なわけで,毎年冬の帰省のタイムリミットが設定される.まあ,今年も無事帰れてよかった.
餅つきの作業は前日から始まる.前日夜には餅米を計量して洗う.しかし一臼で2升搗くから,当然洗う米も大量.今年は4臼なので8升.地味な力仕事である.…が,俺はその日,高校時代の部活のOB会に行ってました.ごめんなさい.
餅つき当日には朝から臼やら蒸し器やらの準備から始まる.一年間眠っていた臼を引っ張り出して,台に据える.花崗岩の石臼は40kgはある.重い.
さらに蒸し器をセットして火を入れる.最近は餅つきをしている家でも,蒸し器は大抵,ガスか電気だろう.が,我が家の蒸し器は今時珍しくも薪で焚くかまどである.かまどを引っ張り出して煙突を立てる.
米が十分蒸しあがったらいよいよ餅を搗き始める.といっても,いきなり蒸しあがった米を力いっぱい搗くと盛大に飛び散るので,最初は小突きという作業をする.杵を押し付け,米を潰していく.この作業は結構な重労働である.しかも遅いと米が冷めてしまうので,迅速にしないといけない.
米粒が潰れてある程度粘性が出てきたら,いよいよ搗き始める.搗き手は常に杵を臼の中央に振り下ろせばいいのだが,反しと言って,搗く間に餅の一部をひっくり返す役がある.これは搗き手との連携が重要なうえに,臼に張り付く餅を引き剥がして返すので重労働である.俺は小突きから搗き上げまで,搗き手は務まるようになったが,反しはまだまだである.
餅が搗き上がると,その餅の塊を小さく分けて丸め,写真のようにする.これも迅速にこなす必要がある.家族みんなでワイワイ言いながら丸める.実はここでつまみ食いする餅が一番旨い.鏡餅なんかも作る.
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かまどと蒸し器.後ろでは小突きの最中. |
餅・餅・餅… |
今年の餅は,米がよかったからか,やわらかくて粘性が高く,今までにない出来.やっぱ餅つきは楽しいわ.
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