気まぐれ日記


 普段の生活で,何かちょっとしたことがあったり,ちょっとだけ写真を撮ったりしたときに更新します.
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2006/11/17(fri)
プロジェクト発表会
 俺の所属する,夢考房プロジェクトでは,毎年11月末にプロジェクト発表会なるものがある.
 多くのプロジェクトが大会が終了してその反省も済ませ,そろそろ来年度に向けた活動方針を決めるこの時期に,その年の成果を内外に発表するというものだ.
 発表は,大学内の建物に展示物を持ち込んでのポスターセッションと,15分のプレゼンテーションを3回.当日はメンバー全員正装で,大学の教職員はもとより,OB,父兄,スポンサーや世話になっている企業の関係者まで見学に来るという,なかなか本格的なものである.

 俺の所属するボートプロジェクトは,ソーラーボートとの統合により,プレゼンテーションは合同となったから時間半分.しかし展示はそれぞれのボート展示にポスターを掲示する.
 当初は,今回の発表会は同期メンバーのSが「尻拭いのつもりで」意地でやると行っていたので任せておいたが,備品の請求やらなにやら,雑用系はやはりこなす事になる.特に今回はソーラー班のフォローなんかも入ったからそれなりに大変.

 ところで,この発表会,例年は秋学期開始後の1週目の土曜で,秋休みに瞬間的帰省+みっちり練習で準備に余裕があったのだが,今年は秋休み末の金曜日.準備に余裕がない.
 で,やっぱりというか,発表原稿とスライドはSがやっていたのだが,展示用ポスターの方は3日前になって丸投げされた.
 予想はしていたが,もう少し早く回してくれっての.急に忙しくなりつつも,準備当日遅くに印刷して何とか間に合わせる.

 今回は平日開催とあって,例年より企業関係の方は多かったようだ.ポスターセッションの説明にもなかなか反応がよく,説明し甲斐があった.造船会社の方なんかも来ていて,求人がてらに話ができたのもよかったし.

 まぁ,当日は人力のトップ2(俺とS)が朝ミーティングに遅刻したのはボートクオリティ.発表は2回だけだと思って,危うく発表者の片方不在の悪夢(2003)が再現されそうになったのも,駄々こねて運営委員を困らせたのも,部屋で居眠ってるヤツが居て苦情が来たのも,ボートクオリティ.…あかんやん.
 まぁ,大きな問題も起きず,何とか無事に発表会は終わらせることができた.俺は後輩のフォローやら,他プロジェクトの見学やらしてたら昼飯食いそびれたが…
 しかし,ボート関係のあの人気のなさはなんだ? 隣の部屋までは結構な客入りなのに,ボートだけは理不尽なまでに見学者が来ない.そこがなかなか癪なところ.


 例年通り,説明やらなにやらに忙しく,写真を撮り損ねたのが残念なところ.
 仕方ないのでポスターでも貼っとくか.一応こんなん作ってます.




2006/11/13(mon)
強行軍
 昨日の夕方に帰省したわけだが,発表会を控えたこの時期,あまり長居はできない.
 実家の厄介事の発端に渇を入れ,家のうまい飯を食い,親の酒の相手をしたのが昨夜.今日にはもう金沢に戻らなければならない.
 まぁ,しかし,せっかく後輩Iがついてきたんだから,金沢に戻る前に少し奈良観光といくか.

 観光といっても,観光客のわんさか居る有名所に行って,眺めて,ハイ,次というスタイルは好きでない.有名所にこだわらず,生活が根付いた場所をゆっくりと回り,その土地の雰囲気を感じ取るのが俺のスタイルだ.それには程よいゆっくり加減の自転車旅は最高である.
 まぁ,しかし,今回は時間もないし,適当に短縮せざるを得ない.

 というわけで,昨夕は彼が富山出身ということもあり,シビックの給油がてらに駅前とか繁華街の辺りをチョッと回ってみた.
 で,今日は母親を職場まで送って行ったついでで,矢田寺に行ってみた.ここは奈良盆地の外輪・矢田丘陵にあり,奈良盆地を見下ろす静かな山寺だ.
 観光客もほとんどおらず,ひっそりと静まり返って,だが何か力強いものが眠っているような,山を感じられる場所である.この山の中でボーっとしていると,奈良盆地に都があって,山がそれを守っていて,という信仰があったことがわかる気がする.

 あとは世界遺産になった法隆寺に行ってみたり.
 が,拝観料1000円で,そんなに払ってられるかってもんで,山内をぶらぶらする.ここも,中心部だけが有名だが,相当に広くて端の方は静かである.

 筒井の天下一品で遅い昼飯の後,実家に戻る.
 その後ついでに東大寺なんかも行ってみるが,ここも中には入らず(夕方で入れず).高台にある二月堂から夕闇に沈み始めた奈良市街を眺める.

 そして俺の好物である奈良漬を買って,金沢へ帰還の途についた.

法隆寺の片隅にて.紅葉が綺麗だ. 東大寺・二月堂より奈良市街を見下ろす.
俺の好きな場所のひとつだ.

 激短の滞在だったが,やはり奈良に帰るとほっとする.金沢とはまた何か違う,ゆっくりとした時間が流れている.やはりここが俺の郷ってことか.

 奈良を20時過ぎに発ち,往路と同じルートを走った帰路は,渋滞に巻き込まれることもなく,天気も良く,快調に走ることができた.
 金沢着は2時過ぎ.さすがに1日半で金沢-奈良の下道往復600km+観光はなかなか辛いものがあるな.

 走行データ  走行距離:287.8km 走行時間:5:25 平均速度:53.1km/h 平均燃費:17.1km/L(観光分含む334.6km)

 市内をうろうろした分も含めてこの燃費は優秀だ.シビックの運転もだいぶ慣れてきて,まぁ,よしって所かな.
 ただ,ワークスの曲者クラッチに慣れきってしまっていたため,半クラッチが広いシビックでは発進のタイミングと坂道発進(サイドブレーキ使わずに)は少し怪しい.1・2速で,繋げたつもりで半クラってのが時々ある.

 慣れるにはもう少し時間がかかりそうだ.


2006/11/12(sun)
早速の長距離ドライブ
 俺の通う大学は3学期制を採用しているため,秋学期が終了したこの時期に1週間の秋休みがある.
 しかし俺達が活動している夢考房では,11月末にそれぞれの活動成果を発表するプロジェクト発表会がある.そのため,毎年,この時期は休みどころでなくて,旅行も帰省もできず,発表練習に追い立てられる日々が続く.
 ところが,どうも実家の方も少々面倒な事態が発生しているようで,こちらもまた,放置しておくわけには行かない様子になってきた.
 ホント,なんでこんな時にこう,ややこしくなるかな…

 そんなわけで,急遽,帰省することとなった.
 予定は,日曜のバイト(AM)終了後に金沢発 → 夕方に奈良着 → 月曜日中には金沢帰還.強行スケジュールだ.
 早速に,新たな相棒を駆って長距離ドライブとなる.納車して4日目,初ドライブはいきなり長距離だ.そういえば先代のワークスの時も,納車翌日にいきなり奈良→金沢:下道300km単独行だったっけ.

 バイト帰りに急に誘って乗ってきた後輩Iと共に,金沢を発ったのが12:30.加賀産業道路→R8と走って福井県に入り,武生までR8を南下する.
 日中走行は福井-武生が混むから,ペースが上がらない.いつもの30分増し,2時間以上かかってしまった.

 北陸から京都方面に向かうには,このままR8を走り,敦賀経由で滋賀県に入るのが一般的だが,この道は狭いわりに交通量が多く,あまり好きではない.武生からR365を走り,栃ノ木峠を越えて一気に滋賀県北部・余呉に向かうのが夏季の俺の帰省ルートだ.
 この道は一部に狭いヘアピンカーブが続く区間があるが,他は概ね緩やかなカーブが続くだけで,交通量も少ないしトラックも殆ど居ないので,山道に慣れてさえいれば非常に走りやすい.ワークスを駆って何度も走ったルートだ.ただし,12月〜4月は冬季閉鎖となる.
 余呉からはR8を少し戻り,R303を経由して琵琶湖西岸を走るR161に乗る.道の駅“マキノ追坂峠”で休憩もいつもどおり.ここまでは1時間チョッとだからいつも通り.そういえば,ワークスは春先に廃車になったから,前にここを走ったのは昨年の9月だっけ.随分と前の話やな.
 ここからはしばらくR161を南下する.以前は堅田-大津の市街地で時間を要したが,湖西道路が無料になってからは随分と楽になった.

 大津まで雨に降られつつも,まぁ順調に来たのだが,湖西道路を下りて大津市街に入ったところからが厄介だった.
 夕方の渋滞か? 日曜だというのに,R1との合流を先頭とする大渋滞に巻き込まれてしまい,ぜんぜん進まない.しかも左折専用レーンに入ってしまい,危うくR1に乗ってしまいそうになる.脇道に逃げたはいいが,今度は渋滞の車列に阻まれて復帰できない.
 結局,この渋滞を抜けて瀬田まで行くのに,いつもの倍の2時間近くかかってしまった.慣れた車ならいざ知らず,この渋滞は不慣れなMTではかなり辛い.

 ここからは順調.いつもは瀬田川沿いに下って山城に抜けるのだが,今回は宇治田原経由で走ってみた.山城でR24に乗れば奈良はもうすぐだ.
 大津から奈良まで1時間.到着は19:50.まぁ,予定通りってところか.
 ワークスがよく走る軽だったとはいえ,やはりシビックは楽だ.パワステのおかげか,全く肩が凝らないのはありがたい.パワーに余裕があるから,追い越しも楽になった.なかなかいい感じだ.

 走行データ  走行距離:287.8km 走行時間:6:30 平均速度:44.3km/h 平均燃費:16.2km/L

 ワークスの20.6km/Lと比べれば燃費は多少下がったが,この数字は驚きだ.期待以上.


2006/11/9(thu)
新たなる相棒
 5月から貯めてきたバイト代やら何やらが,ようやく車を買えそうな額になってきた.
 で,先月末から新たな相棒を求めて探し回っていたわけである.

 今回の探索の条件は
  ・MT
  ・排気量1500cc以下
  ・ハッチバック
  ・それなりによく走る車であること(長距離が多いから)
  ・4WDもしくはFF

 候補として挙がったのがTOYOTA スターレットGT(1300ターボ)と,HONDA シビックVTi(1500NA)である.
 で,どうも俺とトヨタ車の相性が悪いという事と,知人のシビック(1300)に乗せてもらって気に入ったことから,シビックを探すことにした.

 最初は自分の足で中古車屋を巡って,気長にいいのが見つかるまで探そうと思っていた.
 ところが,丸1日街中をチャリで走り回って,調べた中古車屋を片っ端から覗いてみたが,北陸じゃシビックは人気がないのか? 新型も含めほとんど見かけない.ようやく見つけたと思っても,ほとんどがATである.もう少し台数があるかと思っていたんだが,これじゃあ無理がある.
 仕方ないので,その日最後に覗いた中古車屋で条件を提示して探してもらうこととした.

 で,その後何度か試乗やら事務手続きやらでその店に足を運び,いよいよ今日,待ちに待って,ヤツは来た.車探しを依頼してから19日目だ.


 新しい相棒はコイツ.HONDA シビック VTi (EG4)

 車体価格,車検,整備,税金,手数料すべて込みで35万と頼んで探してもらった.
 まぁ,そんな条件だからボディの色が多少褪せていて,ボンネット周りだけ新品の為,見事なツートーンカラーなのは仕方ない.前から見れば新車みたいだぜ,と.
 ツートーンカラー…つまり事故車なわけで,最初は迷ったが,試乗した結果きちんと修理されているようだし,問題なさそうだ.
 走行9.7万kmと,それなりだが,予算相応だろう.ベルト類とドライブシャフトブーツは交換してもらった.
 左後輪周辺とリアハッチが一部傷ついているが,それほど目立たないし,まぁ,良しとしよう.冬タイヤがついていた為,夏冬のタイヤがついてきたのもありがたい所.まぁ,いい買い物だったと思ってるところだ.

 これで欠落していた行動力が復活した訳だ.さあ,どっか行こう.
 まずは福井の天一かな.


2006/11/5(sun)
ROBO-ONE GP 石川
 この時期には他所の大学の学園祭がいろいろとあったりする.金曜の試走の帰りに金大祭の案内を見かけたので,行ってみようかとも思っていたのだが,それに誘った後輩から,もっと面白そうなイベントの情報が入った.
 産業展示館で開催中のロボットの祭典“いしかわ夢未来博”で,なんとROBO-ONEの大会があるというではないか.こら,学園祭どころじゃないな.
 幸いに天気もいいので,チャリでひとっ走りすることに.

 しかし会場に行ってみると,広い展示場の割には出展されているものが少ない.チョッと拍子抜けである.
 そして客もほとんどが子供を連れた家族.同年代はほとんどいない.祭典の規模もまぁ,期待はずれなんだが,これから技術を担うべき世代の関心のなさに,なんだかなぁ,少し考えさせられる.
 適当に場内を覗いたが,ステージでのロボットのデモンストレーションあたりが見物かな.俺が行ったときにはRoboCup(ロボットのサッカー)のデモをやっていた.他にもNHKロボコンのデモもあったらしい.

 そして15:00からはいよいよROBO-ONE GP 石川の決勝ラウンドだ.
 ROBO-ONEとは,2足歩行ロボットによる格闘競技大会のことだ.細かい規定がされているらしいが,大まかにはこんな感じかな.
 ・2足歩行ロボットで,身長20〜120cm,無線操縦であること.
 ・試合は3分1ラウンド制.
 ・相手の攻撃によって転倒 or リンクから転落 → ダウン
 ・3ダウン or ダウン後10カウント取られる → ノックアウト(K.O.) 
 で,その中でもトップクラスの選手のみが参加できるのが,このROBO-ONE GPだそうな.
 トップクラスとあって,どのロボットも動きは非常に良い.リンク上を動き回り,拳やら蹴りやらを繰り出し,時に飛び掛ったりバックドロップしたり,転倒してもあっという間に起き上がるし,今の2足歩行ロボットってこんなに動けるもんなんや!

蹴りが炸裂. 優勝した“ペント”(左)
見かけからは想像できない速度・リーチ・攻撃精度を持つ

 2足歩行といえば,大企業・本田技研が莫大な資金を注ぎ込んで開発した“ASIMO”ぐらいしか知らなかった俺には,個人製作のロボットがこれほどに高性能になっていることに驚いた.(まぁ,ASIMOとROBO-ONEはまた別物なんだろうけど…)
 さらに2010年頃には,ROBO-ONE宇宙大会なんてものも計画されているってのだから,驚きだ.

 久々に,凄いものを見ることができた.もはやロボットは企業とか大学だけのもんじゃないのか…



2006/11/3(fri)
久しぶりに試走
 7月の大会ではギアBOX破損でDNS(スタートできず)という,どうしようもなく情けない結果に終わった人力ボートである.しかし,さすがに2年間の活動結果がそれじゃああまりにも情けない.3翼式の性能評価はまだできていないのだ.
 水中翼走できるかどうか,もう一度挑戦してみようということで,2004年度まで使っていたギアBOXを引っ張り出してきて取り付け部品を製作した.

 そして再びやってきました河北潟.今度は絶対に生き物をいじめないよう,メンバー一同に徹底して,試走に入る.
 ボートをトラックから下ろし,部品を組み付け,水面に下ろす.ボートを走らせるのは今年が初めての後輩達も,さすがに3度目ともなると手馴れたものである.
 大会でも船首浮上と,結構いいところまで行ったんだし,割とすんなりと離水できるだろうとこのときは誰もが思っていたはずだ.試走結果は来週に控えた発表会で成果として発表できるだろう.ビデオなんかも借りて記録体制も万全.


 いざ,出走.さあ,いいところを見せろ.(写真提供:オレンジ氏〜俺は沖で浮いているので写真は撮れず)

 ところが,やっぱり浮いてこない.船首は僅かに離水するんだが,船尾はまったく浮上する気配がない.どうした?
 船首が上がらないなら,と,主翼の迎角を増やしてみると,船首の離水高さも小さくなる.これじゃ翼走はできない.どうやら,元々大きめの主翼に迎角をつけると,それが抵抗になって離水速度まで加速できないようだ.これは困った.
 2004年度までのボートの主翼は固定式で,船首が離水することによって艇全体に角度がつき,翼にも迎角がつくようになっていたのだが,今年度のボートは姿勢制御機構によって水面までの高さに応じて主翼迎角が変化する.そのため,速度が遅いときから翼に迎角がついていて,無駄に抵抗が大きいようだ.

 …結局,翼の迎角を増やしたり減らしたり,いろいろいじっていたのだが一向に翼走する気配が見えず,駆動系のトラブルなんかもあったり,離水時に操舵ができないなど,問題ばかり山積みになって夕方を迎えた.

傾いてきた夕日に急かされる.(写真提供:オレンジ氏) 試走終了.妙なやるせなさだけが残る.




 後日談
  再計算したところ,このボートは現在の出力じゃ離水しないらしい…

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