気まぐれ日記


 普段の生活で,何かちょっとしたことがあったり,ちょっとだけ写真を撮ったりしたときに更新します.
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2007/12    2009/01 過去の日記 
2007/1/15(tue)
主翼積層
 ここのところ,日常ネタ続きだったが,地味に進行していたボートの水中翼製作.

 11月末にメス型の鏡面仕上げが完了.
 12月の帰省直前にようやく温度上昇実験で成功を収め,CFRP熱硬化の目処も立った.
 1月に入って,型の表面処理も完了し,いよいよ水中翼本体の成型の開始である.

 水中翼の材料は,既に12月に書いたとおり,軽量・高強度の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)だ.
 通常,FRPの積層というと,樹脂に硬化剤を混合して,それを繊維に塗って,それを型に貼り付けて,ローラーでエア抜きして,と面倒で薬品臭い作業となる.

 しかし,俺達が使っているのは繊維に熱硬化性樹脂を適量含浸させてあるプリプレグである.
 これなら,必要寸法に切り出したプリプレグを型に貼り付けていくだけでいい.シールを貼るような感覚だ.

 しかし簡単な作業とはいえ,幅2m,最大厚さ13mmの主翼分を,厚さ0.1mm程度のプリプレグで積層していくわけだから,それなりに時間がかかる.
 午前の時点で動けるメンバーが2人しかいなかった関係もあり,結局,朝から始めた積層は夕方までかかってしまった.

 積層が完了すると,多層になったプリプレグを型に密着させるとともに,隙間のエアを抜くため,真空引きをかける.
 プリプレグの上に樹脂を吸うマットやら何やらを載せて,型をフィルムで包み,真空ポンプに接続する.

 ところが,この,型を密封する作業がまた面倒なのだ.
 型の密封には,シーラントテープ(厚手の両面テープみたいなもの)でビニールフィルムを隙間なく貼り付けるのだが,ほんのチョッとしたしわからでも,圧力は逃げる.
 型の角とか,バキュームホースや温度計のケーブルを出す部分では,ほんの僅かの隙間も作らないよう,親の敵の如くテープを密着させる.

 ところが,注意して密封して,真空引きをかけて,空気漏れの音を頼りに隙間修正して,だが漏れは止まらない.
 ビニールのしわは全て埋めたし,ケーブルの根元の漏れも止めた.一体どこから?

 ビニールにピンホールが開いてるのかとも疑ったが,実はこの漏れは,根本的な対策忘れが原因だった.
 そう,今までの型は一本物だったが,今回はそれぞれ2分割して製作しているのだ.そして,その継ぎ目の処理はまったく気にも留めていなかった.

 う〜む,こら完全に忘れてた.そら,漏れるわ.
 裏側からシーラントテープを貼ってみるが,連結用フレームの根元にはテープを張ることもできず,結局最後の0.2MPaを下げることはできず,ここで妥協する.

 ここで,今日の作業は終了.
 一晩真空引きをかけた後,いよいよ明日は熱硬化だ.問題なく固まってくれるといいんだが…


ヒートガンで加熱しながら,プリプレグを貼っていく エア漏れチェック中.これは対策忘れてたな〜


2007/1/13(sun)
積雪
 今冬は11月半ばにして雪雷に霰にうっすら積雪と,いつに無く荒れそうな予感の出だしだったが,12月は一転して暖かく,天気こそ悪いが雪は降らないまま年を越した.
 例年なら正月明けには最初のまとまった積雪があるんだが,ことしは金沢帰還時もほとんど雪なし.

 金沢に戻ってからも,なんだかんだで暖かく,昨年同様,今冬も暖冬で過ぎるのかな〜と思ってたら,ようやく降りました.


 まだ路面までしっかり雪,とはならない湿っぽい雪.
 昨年は車が雪を被ったのが3月だったが,今年はまぁ,例年通りの降りだしってところかな.

 こんな天気の中,友人の車をいじるのを手伝ってたから,寒い寒い.
 冬に車いじるもんじゃねぇなと思いながらも,久しぶりの車いじりで嬉々とする.

 エアクリ交換にブースト計取り付けとか,久しぶりに面白いことしたら,俺もなんかしたくなってきた.
 いくつか停滞ネタはあるんだけど,この機にやっちゃおうかな〜


2007/1/12(sat)
あぁ,お茶が怖い
 来週頭は成人式である.俺もついこないだだったような気がしながら,実はもう4年も前ってのが,なんとも微妙な気分である.
 しかし成人式の翌日を土曜授業(殆どの学生は休み)に変更とは,いつのまにこの大学は良心的になったんだ?

 で,そうなるとバイト先の学部2年生の大半が一気に帰省してしまうわけで,主戦力が一気に抜けるから,ちょっと大変なことになったりする.
 そんなんで,交代で久しぶりに学内バイトのシフトに入ってました.うん,久しぶりの感覚.


 で,そのシフトも終了した夕方から,先輩の誘いに乗って(というか勝手に食いついて),ちょっとBigなパフェを食べに行ってきました.
 後輩K&インド戦隊マハラジャー氏の敵を晴らすべく,4人の挑戦者は戦場に向かう.

 来たのはAPITA松任内のCAFE・Angelina.


 店舗前のディスプレイには,所狭しと様々なパフェが並んでいる.
 パッと見た感じ,上段左あたりのが最大級のようだが,まぁ,食い切れないってサイズではないな.

 …あれ? 左端にポツンと居る,あれは何だ?

 “びっくりパフェ” \1,869 (平日14:00〜19:30,1日5個限定,1グループ2個まで)

 …コイツかっ!

 前述のK氏&M氏は1人1個に挑戦して,あえなく敗退したそうだ.
 …そら,考えるまでもなく無理やろ.これは.
 そして応援のnyarowは何故かSATYに到着.

 さて,今回はそんなnyarow氏の責任取りでもあるわけで…
 挑戦者4人なんで,注文は2個.

 さて,待つこと15分.なんとも異様なシロモノが登場しました.


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 でかっ!
 実際目の前にくると,たぶん写真で見るよりさらに一回りはでかく感じるんだな.これが.

 いや,確かに旨いんですよ.甘い物好きだし.

 うん,旨いんです…

 うん,…

 フツーなら個々で食べるだろうって材料(フルーツとか,プリントか,アイスとか)がそのまま載ってる.
 んでもって,そいつらが凍ってたりする.
 んで,とにかく甘い.
 んで,食っても減らない.
 んで,一休みしてたら体積が増えてたりする.

 ・・・・・・

 口の中が甘いです.
 体温奪われます.
 体の中で増えます.

 nyarow氏が先日の応援に来れなかった件について,マジで謝罪しておられます.
 1人でこれを2/3食べたK氏&M氏は尊敬に値すると思います.

 ・・・・・・なんとか完食.


 「あぁ,あったかいお茶が怖い」 (by 落語“饅頭怖い”)

 もうしばらく甘い物は見たくない.
 いや,怖いわけじゃないからな! 決して怖くはないからな!!



 追伸 : “饅頭怖い”をやると,Realに饅頭怖くなってしまうのでは…


2007/1/7(mon)
ついに来たか
 金沢の下宿に戻ってみると,内定先の会社から,入社前説明会の案内が届いていた.
 すでに電話連絡で予定は聞いていたが,改めて書面で見ると,いよいよ来たかって感じである.

 説明会内容としては,入社式や研修の説明,工場見学,各種書類の配布だが,会社の景況・近況・見通しの報告なんてのもあって,いよいよこの会社のメンバーの一員になる時が近づきつつあるんだなぁ,と実感させられる.
 会社という組織のメンバーの一員.俺はどう立ち回っていくことになるのか? …まぁ,今まで同じく,また輪を広げていくだけなんだろうけど.

 社会人か.それまで,父親と俺は,社会人-学生の構図が続いてきたわけだが,とうとう社会人-社会人の構図になるわけだ.
 当然,古参と新米の大いなる違いはあるわけだが,父親と同じ階層に位置することになるわけで,なんとも不思議な気分だ.


 それはそうと,送られてきた書類の中にあった,会社の勤務カレンダーを見て思うこと.
 確かに学生のような長期休暇は無い.休みの日数も学生よりは少ない.だが,GWや年末年始など,我が大学よりも休みの取り方がはるかに良心的なのはどういうことか?
 (世間が10連休でもウチは1+1+3+1 at 2005GW,成人式前の金曜たった1日に授業 at 2004)

 …さすが,「学生を遊ばせない大学」
 後輩が,「この大学はドSだ!」なんて言ってたな.


2007/1/6(sun)
タイヤと燃費
 短い冬休みも今日で最後.明日から再び講義が始まる.
 そんなわけで,今日はまたいつもどおり,後輩を便乗させての金沢帰還のロングドライブだった.

 1月頭のこの時期は,例年,北陸で最初の大雪の前後となる.
 一昨年は特にひどく,まさかの滋賀県南部から250kmずっと雪中行軍となった.
 暖冬だった昨年ですら,琵琶湖から敦賀へ下る峠道は雪の中だった.

 ところが,今年はえらく天気がいい.
 路肩にちらほらと雪は残っているものの,サングラス必須となるぐらいの晴天だ.


 道の駅マキノ追坂峠より琵琶湖を望む.
 澄んだ青空が気持ちいい.

 結局,金沢に戻るまでずっとこんな調子で,確かに福井平野には,年末にそれなりの積雪があった跡があったが,石川県に入ってからはそれすらもなくなった.
 交通量の方も,仕事始め前の最後の休日ということもあってか,日中走行にしては少なく,殆ど混むこともなく快適に流れている.
 そんなんで,2008年初・長距離はなかなか気持ちよく走ることができた.

 走行データ  走行距離:285.2km 走行時間:5:55 平均速度:48.2km/h 平均燃費:18.6km/L(元旦早朝のドライブ含む362.4km分)


 ん,燃費18.6km/L!? …あれ,えらく燃費良くね?
 殆ど混雑知らずで快適に走れたのは確かだが,いつになく燃費がいい気がする.

 12月末の帰省ドライブでは,燃費は15.8km/L.ルートやら荷物やら,いろいろ違うが,決定的に違うのは冬タイヤに履き替えたこと.
 …普通,スタッドレスの方が燃費は悪くなる気がするんだがな.

 POTENZA-GVに履き替えた9月以降の燃費は,長距離で15〜16km/L,街乗りで11〜13km/Lくらい.
 それまでのB-Styleの燃費は,長距離16〜17km/L,街乗り12〜14km/Lってところ.
 冬タイヤでは,長距離16〜20km/L,街乗り12km/L以上.

 タイヤを替えたことによる,タイヤ外周の差によるものかと思って計算してみた.

  スタッドレス(今回装着)  175/65R14 =583.1mm (100.0%)
  POTENZA-GV        195/55R15 =595.5mm (102.1%)
  B-Style            175/70R13 =575.2mm (98.6%)

 この数値で補正しても,差は0.5km/L以下.(そもそもここで大差が出たら違法改造なんだが)

 まぁ,少ないデータからの算出だから,誤差も大きいとは思うが,それでもこれはタイヤの転がり抵抗に起因するとしか考えられない.
 確かに,幅広+ハイグリップのスポーツ系タイヤは燃費が悪くなるとは聞いていたが,こんなにも変わるもんなんやな.

 この原油高のご時世,タイヤひとつで2km/Lの燃費悪化ってのは手痛い限りだ.(でもハイグリップタイヤの味は忘れられんのよね)


2007/1/4(fri)
近い駅と遠い駅
 年末はギリギリまで金沢に居て,そこから丸一日かかる帰省ドライブの後,実家では餅つきやら大掃除やらで大忙し.
 ようやく落ち着くのは年が替わってからだ.

 そんな正月も恒例行事やら親戚巡りやらが済んで,ホントに一息ついたところで,4月からの通勤ルートの下見に行ってきた.

 春から通う予定の会社は,駅から若干離れていて,バス便も少ないため,社員の9割はマイカー通勤である.
 そして俺の実家からは約20km.金沢の感覚で距離だけ見れば,通勤に問題はない距離だ.
 ところが,ここは関西.車の台数は北陸と比べれば桁違いに多い.たった20kmを昼間で40分,朝夕なら1時間以上の渋滞走行ともなれば,車に乗る気も失せる.

 ならばということで,最寄り駅からの自転車通勤ならどうかと検討してみた.

 会社近くの最寄り駅は2つあるが,
  遠い方 : 実家近くの駅から15分,会社まで6.2km
  近い方 : 実家近くの駅から30分,会社まで2.8km

 遠い方でも自転車で走れない距離ではないが,晴天ばかりとは限らないので,まずは近い方を検討してみる.

 こちらは,住宅地の中の駅.周辺交通量も少なく,会社までのルートも,裏道を使えば難なく走れるだろう.
 途中10%越えの急坂があるのが気になったが,高低差30mでさほど長くないので問題なし.

 ところが,問題となったのは駅前の駐輪場.


 24時間利用可だが,無人の機械式で,月極め契約は無し.
 そして何より大問題は屋根無し.(写真は別の駅の物だが,ここも高架下である以外同じようなもの)

 1回120円で,1ヶ月22日勤務とすると,120×22=2640円
 料金だけでみれば,まぁそんなもんだが,無人の屋根無しでこれは高い.

 この駅の周辺には学校がなく,家→駅を自転車って構図は多いが,駅→学校or会社って構図は少ないからこういうシステムなんだろう.
 無人屋根なしでは,自転車にもよくないし,盗難の危険も高い.これでは,今まで俺が乗ってきたような自転車を置くのは躊躇われる.


 もう一方の遠い方の駅はどうか.
 こちらは,近所に高校がいくつかある加減もあって,有人屋根つきの駐輪場もある.
 しかしこちらは常時満車状態で,新規契約はなかなか大変だ.
 そしてなにより,6.2kmの通勤は未知数だ.(裏道を使うと,もう少し長い)

 安い自転車を使うとか,毎日レインカバーをかけるとかして,近い駅から通うか,遠い駅から頑張るか.
 慣れてしまえばどちらもそれまでって気もするが,悩ましい所である.(だが車を使う気はない)


2007/1/1(tue)
10周年
 大学入学以来,最速だった2007年が終わって,いつのまにか年が替わってる.
 というわけで,あけてしまっておめでとうございます.本年も,気まぐれ更新でありますが,程々に宜しくお願いいたします.

 2007年は,就活で改めて大学の格の違いを感じたり,面接で自分の背伸びを見破られたり,夏タイヤで雪上を走るのはあまりにも無謀だと経験したり,前年に失敗した穂高連峰縦走を成し遂げたり,ハイエースはシビックより速いと言う事実を知ったり,松明から降り注ぐ炎は熱いってことを体感したり,急に友人を失ったり…

 当然の如く,いろいろあった年だった.
 しかし,学生生活もそろそろ終わりが見え始めて,ヤベェ,楽しみ足りねぇって思ったら,友人に人の数倍楽しんでるだろって言われたり…

 ま,とにかくいろいろあった.

 2008年,いよいよ社会人に向けてだが,変わらぬ行動力を持ち続けたい所である.


 ところで,俺の年末年始といえばもはや恒例行事の,高校時代の部活メンバーによる年越し参り,メンバーが就職して各地に散り,今回は開催が危ぶまれたのだが,やっぱりありました.
 今回は首謀者の先輩が海外に飛んでしまったため,俺が企画せなあかんかと思ってた時期に,件の先輩から一時帰国と開催のメールあり.
 曰く,「俺が年末に奈良にいる限り続ける」と.


 大晦日に集合し,東大寺の除夜の鐘を突き,春日大社に初詣に行く.
 毎年,若干のオプションがつくが,もはやこれが無いと正月を迎えた気がしない恒例行事である.

 中学1年から始めて,ない年が2回あったが,このメンバーでの実施は今年で10周年だ.
 高校を卒業してからは,同窓会的な意味合いが非常に大きくなっている.
 何年かぶりのメンバーもいるが,みんな,まったく変わる気配が無い.そう,俺たちは永遠に科学部員である!

 春からは俺も奈良に戻る.
 俺が奈良にいる限り,この会は続けるしかない.

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